年内発売の5G新世代チップでスマホの省電力化進む

中国モバイル研究院はこのほど、華為(ファーウェイ)、聯発科技、紫光展鋭、クアルコム、サムスン電子など産業界の協力パートナー10数社とともに、5G標準規格の最新版リリース16(R16)に向けた2021年度「端末用チップの新ニーズ報告」を発表した。今年第4四半期(10-12月)には新標準に対応した5Gスマートフォンがリリースされ、より省電力で動画通話の性能もより強化されるなど、各種の性能アップが実現する見込みだ。

5Gスマホは電力消費量が多く、「バッテリーを食うトラ」と呼ばれている。同研究院の黄宇紅副院長は、「これから5G端末の電力消費量を徐々に減らして、4G端末と同じレベルを実現することを目指す。各方面はより低コストの5G汎用モジュールを早急に打ち出すべき」との見方を示した。

5G標準規格R16はすでに凍結されている。R16は5Gの第2段階の標準とされ、ベースとなるR15を全面的に強化したものだ。最近、R16の新たな特徴にどのように対応するかに注目が集まっている。

中国移動(チャイナモバイル)は産業界の協力パートナーとともにR16の新たな特徴に向けたニーズの研究を行った。同報告では、消費類と産業類の端末用チップの新機能に対するニーズを初めて取り上げ、その中には業務体験の向上、端末の電力消費の最適化、端末・端末間の性能の向上などのシーンにおけるプラスになる共通する新たな特徴が含まれるほか、新ニーズをめぐる提言も行い、5Gチップ及び端末技術の発展に向けて業界のガイドラインを示した。

同研究院によると、現在、端末用チップメーカーはR16の合意バージョンに基づく5G端末用チップの計画と開発に着手しており、関連技術の検証作業は今年第2四半期(4-6月)に続々とスタートし、下半期には複数のチップメーカーが商用化された製品を相次いで発売する予定だ。今年第4四半期から、R16対応のスマホをはじめとするスマート端末が発売される見込みだ。

R16対応のスマホは省電力化が進み、待ち受け時間もより長くなるほか、動画通話、高速鉄道利用時、5G位置情報などの面における性能がいずれも強化される見込みだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月14日

Click to rate this post!
[Total: 0 Average: 0]

Leave a Reply