菅首相、オーストラリア首相と会談 「クアッド」の重要性を確認

6/13(日) 20:26配信

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G7サミットにのぞんだ菅義偉首相=英・コーンウォールで2021年6月12日、AP

 菅義偉首相は13日午前(日本時間同日午後)、主要7カ国首脳会議(G7サミット)のため滞在中の英コーンウォールで、オーストラリアのモリソン首相と朝食を挟みながら約1時間会談した。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日豪協力を深化させていく方針を確認。日豪に米国、インドを加えた4カ国の枠組み「クアッド」の重要性を確認した。

 両首脳は中国を念頭に「経済的威圧や力による一方的な現状変更の試み」に反対していく認識を共有。安全保障分野の協力に加え、経済でも関係を一層深める方針を確認した。会談に合わせて、脱炭素技術開発などで日豪連携を掲げる「技術を通じた脱炭素化に関する日豪パートナーシップ」も発表した。日本政府によると、モリソン氏は東京オリンピック・パラリンピック開催への支持を表明したという。

 両首脳が対面で会談するのは、2020年11月以来2回目。モリソン氏は新型コロナウイルス感染拡大後、初めて来日した外国首脳で、日豪は急速に連携強化を進めている。日本は豪州を「準同盟国」に位置づけており、首脳会談に先立つ9日には外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)をテレビ会議形式で開催。自衛隊が他国の艦艇や航空機を守る「武器等防護」の対象に、米軍に続き豪軍を加える体制が整ったことを確認した。

 豪州はG7国ではないが、モリソン氏が議長国・英国に招待されてサミットの一部協議に参加していた。外務省幹部によると両首脳の会談の実現に向け、両国は早い段階から調整を進めていたという。【コーンウォール宮島寛】

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