中国とロシア、アフガン情勢で結束 米国混乱を横目に議論主導を狙う
北京=高田正幸、モスクワ=喜田尚 奈良部健2021年9月18日 12時00分
中国とロシア、中央アジア各国、インド、パキスタンの8カ国で構成する上海協力機構(SCO)首脳会議が16、17日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた。アフガニスタン情勢をめぐって明確な指針を示せない欧米を横目に、中ロを軸に安定化に向けた議論をリードする構えだ。
「アフガニスタンと対話し、新政権の枠組みをより開放的で包括的なものに導いていこう」
国営新華社通信によると、中国の習近平(シーチンピン)国家主席は17日、オンラインでSCOなどの会議に参加し、アフガン情勢を巡り主導的な役割を果たしていくよう各国首脳らに呼びかけた。
中ロと中央アジア各国の地域協議の場として2001年に発足したSCOは同年の米同時多発テロで焦点がテロ対策に移り、中国の台頭とロシアの強権体制化、17年のインド、パキスタン加盟で欧米への対抗軸を示す場へと変貌(へんぼう)した。
中ロはアフガン情勢をめぐっ…
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