TPP英加入で初の作業部会 交渉本格化
2021/9/28 16:54
日本やオーストラリアなど環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の加盟11カ国は28日、英国の加入をめぐる第1回の作業部会をオンライン形式で開いた。日本が作業部会の議長を務め、英国の加入交渉が本格化する。
TPPをめぐっては、中国が16日に、台湾が22日に相次いで加入を申請した。日本は現在離脱中の米国の復帰を促し、同協定を通商面の対中包囲網として機能させたい考え。米国、豪州と対中国の安全保障の新枠組みである「AUKUS(オーカス)」を立ち上げた英国をTPPに取り込みむことで、重層的な対中包囲網の構築を模索する。
英国は2020年1月に欧州連合(EU)を離脱し、今年2月にTPP加入を申請。6月に交渉入りが決まった。作業部会は、英国が加入に向けてこれまで行ってきた取り組みや、加入の際に改正が必要な国内法令などが議題。18年12月のTPP発効以来、新規加入交渉は初めてとなる。
梶山弘志経済産業相は28日の閣議後記者会見で「TPP参加国と協力しながら、英国の加入プロセスが協定のハイレベルを維持しつつ、わが国の国益にかなった最善の結果が得られるよう取り組んでいきたい」と話した。
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