「中欧班列-上海号」の運行本数が100本を突破
国際定期貨物列車「中欧班列-上海号」が4月22日夜、エアコンやフォークリフト、ポリエステルプリント生地といった輸出貨物を満載し、内蒙古(内モンゴル)自治区の二連浩特(エレンホト)港に向けて上海閔行駅を出発した。「中欧班列-上海号」の運行開始からちょうど100本目にあたる今回の列車は、55TEU(標準コンテナ)を積載し、終点のロシア・モスクワを目指す。人民網が伝えた。
「中欧班列-上海号」100本目となる列車が出発(撮影・孫勇傑)。
中国鉄路上海局集団有限公司の担当者は、「2021年9月28日に運行がスタートした『中欧班列-上海号』は、これまでに輸送路線10ルートが開設され、ロシアやカザフスタン、ポーランド、ドイツなどユーラシア大陸の29ヶ国と結ばれている。運行開始以来、『中欧班列-上海号』によって運ばれた貨物は、当初の衣類や靴・帽子、ガラス製品、自動車部品から、太陽光発電モジュール、液晶パネル、バイク、リフトなど高付加価値商品へと段階的にシフトしており、その商品の種類も運行初期の約400種類から今では1300種類を上回るまでとなった」と紹介した。
「中欧班列-上海号」は現在、上海の輸出入貨物の主要輸送ルートの一つとなっており、国家による「一帯一路」(the Belt and Road)建設に上海が寄与する上での力強い支えとなっている。
上海東方絲路多式聯運有限公司の王錦秋董事長は、「中欧班列の路線数が増えることで、我々のような輸出入企業の物流ルートの選択肢が拡大された。今年に入り、『中欧班列-上海号』によってすでに29回にわたり、貨物が上海経由で海外に輸送され、国内外の幅広い顧客から高い評価を得ている」としている。
「中欧班列-上海号」は、これまでに、延べ約1万TEUを輸送し、その貨物総重量は約8万トン、貨物総額は31億2千万元(1元は約19.4円)に達している。(編集KM)
「人民網日本語版」2023年4月24日