韓・カナダ首脳会談 安保・経済・科学技術で協力強化
Write: 2023-05-18 10:06:51 / Update: 2023-05-18 15:39:52
Photo : YONHAP News
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とカナダのトルドー首相はソウルで会談し、両国の安全保障、経済、科学技術での協力強化などで合意しました。
尹大統領とトルドー首相は17日、龍山(ヨンサン)の大統領室で首脳会談を行い、これまでの60年間の友好協力と、共同のビジョン・価値にもとづき、「包括的戦略パートナーシップ」をさらに発展させることで一致しました。
安全保障では、両首脳がともに、北韓の核やミサイルによる挑発を非難し、北韓の人権環境の改善に向けた協力を強化する意志を表明しました。
両首脳は、会談後に、次の60年に向けた共同声明を発表しました。
トルドー首相は、韓国の「大胆な構想」を支持することを再確認したうえで、北韓に対して、国連制裁を含む多国籍の取り組みにカナダも関わっていくと強調しました。
両首脳は、北韓の弾道ミサイルや核開発をあらためて糾弾し、北韓に非核化に向けた対話への復帰を促しました。
トルドー首相はまた、「韓日関係改善に向けた尹大統領の重要で意味ある措置を歓迎する」とし、未来志向の韓日の協力拡大への支持を表明しました。
両国は、安全保障と経済の分野で情報保護協定を結ぶことで合意し、防衛産業での協力や、環境問題など非伝統的安全保障の課題への対応で協力することで一致しました。
また、経済安全保障の懸案を議論するための両国の外交と産業の閣僚が参加する「2+2経済安保対話」を立ち上げたほか、重要な鉱物サプライチェーンの安定に向けた覚書を結び、さらに、カナダのIPEF=インド太平洋経済枠組みへの加盟を韓国が支持することを確認しました。
ロシアによるウクライナ侵攻については、「不法で、正当化できない侵攻をもっとも強い言葉で非難する。国際社会と連携し、ロシアの深刻な国際法の違反や人権侵害に対応するため引き続き緊密に協力していく」と述べました。
また、「航行の自由を含む国際社会のルールへの強力な支持を再確認し、一方的な力による現状変更の試みに反対する」としました。
両首脳はまた、これまでの「ワーキングホリデー」協定を全面的に見直し、交流の対象を現在の年間4000人から3倍に増やすことで合意しました。