中国1-4月の対外投資は引き続き増加を維持

商務部(省)がこのほど発表したデータによると、今年1-4月には、中国国内の投資家が世界の155ヶ国・地域の企業3084社に非金融分野の直接投資を行い、投資額は累計2350億8千万元(1元は約15.2円)に上り、前年同期比0.7%増加した。

同部対外投資・経済協力司の責任者の説明によると、「1-4月には、対外請負プロジェクトの新規受注額が4585億4千万元に上り、同2.1%増加した。対外労務協力で派遣した各種労働者は8万2千人で、4月末時点で海外にいる各種労働者は78万7千人だった。中国1-4月の対外投資協力には、主に以下のような特徴がみられた。

「一帯一路」(the Belt and Road)に対する投資が引き続き増加した。1-4月には、中国企業が「一帯一路」沿線の53ヶ国に対して行った非金融分野の直接投資は52億3千万ドル(1ドルは約107.7円)で、同13.4%増加し、同期の投資全体の15.6%を占め、この割合は前年比2.3ポイント上昇した。このうちASEANへの非金融分野の直接投資額は39億4千万ドルに達し、同43.3%増加した。

対外投資の構造が多様化を続けた。1-4月には、非金融分野の対外直接投資は主にリース・ビジネスサービス業、卸売・小売業、製造業などの分野に向かい、全体に占める割合はそれぞれ37.4%、17.4%、13.8%だった。前年同期に比べてリース・ビジネスサービス業への投資は40.4%増加、卸売・小売業への投資は96.0%増加したが、製造業への投資は32.0%減少した。またこの時期には、科学研究・技術サービス業への投資が同69.6%増加、農林牧漁業への投資が50.0%増加した。

対外請負プロジェクトで新たに調印された大型プロジェクトが多かった。1-4月には、新規契約額が5千万ドルを超えるプロジェクトが230件あり、契約額は計538億ドルに達し、新規契約額全体の82.2%を占めた。このうち1億ドルを超えるプロジェクトは140件あり、前年より9件多かった。

対外請負プロジェクトの一部業界が好調だった。1-4月には、一般建築、工業建設、土木工事類プロジェクトの新規契約額が急増した。このうち一般建築類は143億2千万ドルで同44.8%増加、工業建設類は31億2千万ドルで同30.5%増加、土木工事類は24億ドルで同83.2%増加した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年6月10日

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