航空各社、7日は欠航400便超 台風10号で九州・中四国影響
9/6(日) 20:53配信
6日19時現在の台風10号の24時間経路図(気象庁のウェブサイトから)
大型で非常に強い台風10号の影響により、航空各社では九州や四国、中国地方の発着便を中心に多くの欠航が発生している。9月6日午後8時の時点で、7日は全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)、LCCのピーチ・アビエーション(APJ/MM)とジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の4社だけで国内線402便の欠航が決まった。そのほかの航空会社も欠航が生じている。
気象庁によると、台風10号は6日午後8時の推定で鹿児島県枕崎市の南西約80キロを時速35キロで北へ進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から東側330キロと西側165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。記録的な暴風、高波、高潮、大雨の恐れがあるとして、最大級の警戒を呼びかけている。
台風10号は、6日夜に奄美地方を除く鹿児島県にかなり接近する見込みで、7日午前中にかけても勢力を維持したまま北上を続け、九州にかなり接近する恐れがある。台風の北上に伴い、九州南部では6日夜遅くにかけて、一部の住宅が倒壊する恐れがある猛烈な風が吹く見込み。
ANAでは、6日は国内線158便が欠航し、約8800人に影響が出た。7日は国内線201便が欠航し、約9640人に影響が及ぶ見込み。7日の全便欠航は福岡、佐賀、大分、熊本、長崎、対馬、五島福江、宮崎、鹿児島、徳島、高松、高知、松山、神戸、鳥取、米子、萩 石見、岡山、広島、岩国、山口宇部の各空港発着便で、那覇と石垣両空港発着便は多くが欠航する。
8日も国内線13便が欠航し、約650人に影響が生じる見通し。福岡、神戸、佐賀、熊本、鹿児島、松山、広島の各空港発着便の一部欠航が決まった。
JALでは、6日は国内線142便の欠航が決定し、約7850人に影響が出た。7日は国内線171便の欠航が決まり、約7920人に影響が出る見通しで、羽田を午前7時10分発予定の福岡行きJL305便や、羽田発出雲行きJL277便などが欠航する。
スカイマーク(SKY/BC)では、7日は福岡と長崎が全便欠航。鹿児島と奄美大島は午前発着便の欠航が決まった。
スターフライヤー(SFJ/7G、9206)では、7日は国内線26便の欠航が決定。北九州、福岡、山口宇部、関西、中部発着便に欠航が生じる。
ソラシドエア(SNJ/6J)では、6日は36便が欠航。約1115人に影響が出た。7日は羽田発鹿児島行き6J71便など27便が欠航し、約1180人に影響が及ぶ見込み。
ピーチ・アビエーションでは、6日は国内線32便の欠航し、2357人に影響が出た。7日は福岡や長崎、宮崎、鹿児島、那覇などを発着する国内線24便の欠航により、1771人に影響が及ぶ見込み。8日も那覇発着3便の欠航が決まり、267人に影響が出る見通し。
ジェットスター・ジャパンでは、6日は国内線26便が欠航し、2096人に影響が出た。7日は福岡と鹿児島を発着する国内線6便の欠航が決まり、420人に影響が及ぶ見込み。
台風の発達や進路により、欠航便が拡大する可能性もある。そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。
Tadayuki YOSHIKAWA
最終更新:9/6(日) 20:53