政府、副大臣・政務官を決定 目玉政策に菅グループの登用目立つ

首相官邸に入る厚生労働副大臣に就任が決まった三原じゅん子氏=18日午後、首相官邸(鴨川一也撮影)

その他の写真を見る(1/2枚)

 政府は18日の閣議で、菅義偉(すが・よしひで)内閣の副大臣25人と政務官27人の人事を決めた。自民党から元女優の三原じゅん子参院議員を厚生労働副大臣に充てた。三原氏は菅首相に近い無派閥の若手グループの一員で、内閣の目玉政策である不妊治療への支援拡充などを担う。

 加藤勝信官房長官は18日の記者会見で「国民のために働く内閣を実現するための適材適所の布陣だ」と強調し、三原氏を起用した理由について「参院厚労委員長などを務め、自らの経験も踏まえ、がん対策にあたってきた」と説明した。

 首相は政権の最重要テーマを扱う省庁の副大臣に菅グループの議員を登用した。「首相直轄」として成果を急ぎたい思いがみえる。携帯電話料金の引き下げを目指す武田良太総務相を補佐する総務副大臣には、無派閥の熊田裕通衆院議員を充てた。

 ポストはおおむね、自民党各派の所属人数に応じて割り振る「派閥均衡型」となった。首相に近い無派閥は副大臣に3人、政務官に2人が登用され、事実上の「菅派」を印象付けた。公明党からは副大臣、政務官に各3人ずつ入った。

 外交・防衛分野では保守系議員が目立った。防衛副大臣には、自民党外交部会長として政府に中国の習近平国家主席の国賓訪日中止を求める決議文をまとめた中山泰秀衆院議員、外務副大臣には民進党を経て昨年自民党に入党した鷲尾英一郎衆院議員、防衛政務官には松川るい参院議員をそれぞれ起用した。

「菅政権発足」の記事をもっと読む

Twitter反応Facebook

Click to rate this post!
[Total: 0 Average: 0]

Leave a Reply