北斗3号グローバル衛星測位システム、複数国のメディアが高評価

北斗3号グローバル衛星測位システムがこのほど正式に開通した。中国は世界で3番目に独自のグローバル衛星測位システムを擁する国になった。海外メディアはこのことに非常に注目し、「中国が独自の開放的で互換性のあるグローバル衛星測位システムを建設したのは、中国の世界に対する重要な貢献で、世界の公共サービスのインフラ整備に高品質サービスを提供できるだけでなく、世界経済・社会の発展促進に対しても積極的な役割を果たしていく」との見方を示した。人民日報が伝えた。

北斗システム衛星における新技術の割合は70%以上――北斗衛星測位システムの研究開発の道は独自イノベーションで、卓越を追い求める発展の道だ。マレーシア紙「ザ・スター」電子版は専門家の評価を引用し、「北斗3号グローバル衛星測位システムの全面的な完成とサービス提供開始は、中国の宇宙分野の新たな一里塚であり、中国の科学技術革新・発展を促進する重大な成果でもある」と伝えた。

中国は近年、宇宙分野の建設を着実に推進している。月探査事業と火星探査計画を次々と実施するとともに、自国の宇宙ステーションも建設中だ。スペイン紙「エル・パイス」は「北斗3号グローバル衛星測位システムの全面的な完成とサービス提供開始は、中国が宇宙強国に向かう重要な一里塚だ。同システムはグローバル測位・ナビゲーション・時報を提供できるだけでなく、ショートメール通信のサービスも行うことができ、通信・測位一体化モデルを生み出した」と指摘した。

シンガポール紙「聯合早報」電子版は「北斗3号衛星の耐用期間は従来の8年から10-12年に延長された。中国の北斗チップの研究開発と生産技術が徐々に成熟している」と報じた。日本放送協会(NHK)は「北斗3号グローバル衛星は5Gなどの新興技術との融合により、応用範囲が拡大を続ける」と伝えた。ロシア・ノーボスチ通信社はロシア宇宙政策研究所のモイセーエフ所長の話を引用し、「システム建設、衛星の数、測位の精度、ユーザビリティを見ると、北斗3号グローバル衛星測位システムの機能・性能指標は世界一流水準に達している」と報じた。

スペインのEFE通信社は「北斗3号グローバル衛星測位システムは世界範囲で測位サービスを提供する。これは中国が宇宙分野で踏み出した重要な意義を持つ一歩であり、中国が測位技術面でより大きな自主権と独立性を持つことを意味する」と伝えた。

韓国の聯合ニュースは「北斗3号グローバル衛星測位システムの全面的な完成とサービス提供開始により、中国は衛星測位分野で独立と自主を実現している」と報じた。仏紙「ル・フィガロ」電子版も「北斗3号グローバル衛星測位システムの完成は真の成果だ。中国は独自の測位システムを擁するようになり、技術面で独立と自主を実現した」と伝えた。仏テレビ局「BFM TV」のウェイブサイトは「北斗3号グローバル衛星測位システムの全面的な完成とサービス提供開始は、中国が自国の世界衛星測位システムを擁するようになったことを意味する。中国は技術革新を着実に推進している。これは中国の世界トップレベルのデジタル技術企業が増えていることにも現れている」と報じた。

北斗システムは宇宙の平和利用、国連宇宙活動国際協力への参加で大きく貢献してきた。ニュースサイト「中東オンライン」は記事の中で「北斗3号グローバル衛星測位システムは完全に中国が独自に研究開発したものだ。その全面的な完成とサービス提供開始は、中国が宇宙事業で重要な一歩を踏み出したことを意味する。中国の一流の科学研究力、驚異的な中国の技術の成果を示した。北斗3号グローバル衛星測位システムは信頼性が高く、世界のユーザーに高品質のサービスを提供できる」と指摘した。

南アフリカ紙「インデペンデント・メディア」電子版は「北斗3号グローバル衛星測位システムは技術がより進んでいる。『一帯一路』(The Belt and Road)の共同建設に参加する多くの国と地域が、同システムの受益者になっている。世界の120数カ国・地域が北斗システムを使用している」との見方を示した。

北斗システムの初の海外センターが2018年、チュニジアで完成した。ナイジェリア紙は「同センターの完成は、アフリカと中国の衛星測位分野の協力を強化した。北斗3号グローバル衛星測位システムの全面的な完成とサービス提供開始は、アフリカ諸国の発展を促進し、アフリカ・中国互恵協力を深め、世界経済・社会の発展を推進する」と報じた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年8月11日

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