韓国をスルーしたポンペオ長官、日本で菅首相には2回会う
10/6(火) 14:47配信
日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)会議に出席するために日本を訪れている米国のマイク・ポンペオ国務長官が6日、菅義偉首相を表敬訪問する。ポンペオ長官は菅氏が首相就任後に会う初めての外国要人で、日本政府はクアッド会議に出席した他の外相とは別にポンペオ長官との会談の席を設けた。
この日東京で開かれたクアッド会議は昨年9月に米国ニューヨークで開かれた初会議以降、2度目となる。茂木敏光外相とポンペオ長官、豪州のマリス・ペイン外相、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相はこの日午後、会議に臨む。
これに先立ちポンペオ長官は菅首相との単独会談に臨む予定だ。ポンペオ長官は続いてペイン外相やジャイシャンカル外相とともに表敬訪問するなど合計2回、菅首相に会う。菅首相は官房長官時代だった昨年5月に訪米した際、ポンペオ長官と会談を行ったことがある。
外務省は事前の説明資料を通じて「日米同盟の揺るぎない絆を再確認すると同時に両国間関係や地域情勢などに対して意見を交換する予定」と明らかにした。
アッド会議では日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向けた協議が行われるとみられる。また、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強化している中国をけん制するための意見を交換するほか、新型コロナウイルス(新型肺炎)対策などもあわせて話し合われる。
外務省は今回のクアッド会議に関連して「今回の外相会合は、新型コロナの発生・拡大後、日本で初めて開催をする閣僚レベルでの国際会議」とし「志を同じくする4か国の外相が東京に集まり、対面で意見交換を行う」会議だと伝えた。
この日午前、ポンペオ長官との会談に臨んだ茂木外相は「3年連続の訪日を心から歓迎する」とし「菅新政権の下でも、日米同盟を一層強化し、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて、日本と米国が国際社会をリードしていこう」と述べた。これに対してポンペオ長官は「菅首相は官房長官として米日関係でも尽力してくれたパワフルな人物」と呼応した。
ポンペオ長官は当初訪日を契機に7~8日に韓国にも訪問する予定だったが、ドナルド・トランプ大統領の新型コロナ感染を理由に訪韓は取り止めた。米国務省は「数週後のアジア訪問日程を組み直すために努力している」としたが、訪韓については不透明な状態だ。
ポンペオ長官は米国を離れる前、「クアッドメンバー国との会談は、われわれが長く準備してきたプロジェクト」としながら「一部重要な発表と成果があることを希望する」と述べて期待感をにじませた。
最終更新:10/6(火) 14:47