G7で韓米日首脳の対面、依然として五里霧中

「略式の会談もやらない」という流れが強い日本国内

 英国で開かれるG7(先進7カ国)首脳会議の開幕日(11日)が4日後に迫っているが、G7を契機として推進されてきた韓米日首脳会議についてはまだ日程を決められずにいる。米国は韓米日の共助体制を復元するため3カ国首脳会議の開催に意欲的だが、このところ再び対立している韓日の関係により推進に問題が生じていることが7日までに分かった。

 3カ国首脳会議推進に最も懐疑的なのは日本だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権の任期中は、日本が重視する過去史問題に突破口を開けるのは難しいとみて、韓国との接触そのものを嫌う「韓日対話無用論」が盛んに起こっている。外交消息筋は「韓国とは多国間会議を契機として短時間対面する略式会談もやらない、というのは日本国内の主な流れ」だとし「韓日首脳会談の可能性は薄く、韓米日首脳会談も断言は難しい」と語った。

 韓国は3カ国首脳会議開催の必要性に共感しているが、対日基調は右往左往する様相を呈している。昨年までは反日扇動にしがみついていたのに、今年に入って対日融和の基調へと戻った。東京オリンピックを南北米対話再稼働のきっかけにしたいという期待感があるからだと解釈されている。だが今年4月に北朝鮮がオリンピック不参加を宣言した後、福島第一原発の汚染水海洋放出決定、独島を日本領であるかのように表示した東京オリンピックのウェブサイトなど悪材料が重なり、対日基調は再び険悪になった。

 状況が容易でないが、3カ国首脳会議の可能性はまだ残っている-という見方も多い。効率的な中国けん制と北朝鮮の核問題への対応のため、外交政策において韓米日共助体制正常化の優先順位を上げた米国の意志は非常に強いからだ。前日に文大統領が、顕忠日の追悼の辞で「韓日友好の象徴」である故イ・スヒョン氏(新大久保駅で日本人を助けようとして亡くなった韓国人留学生)に言及しつつ対日宥和のメッセージを発信した背景にも関心が集まっている。外交消息筋は「3カ国首脳がG7直後に米国で別に会うという案も話し合われている」と語った。

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