TPP「経済的威圧と相いれず」 岸田首相、APECで中国けん制

11/12(金) 23:17

438

オンライン形式で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で発言する岸田文雄首相=12日午後、首相官邸(内閣広報室提供)

 岸田文雄首相は12日夜、オンライン形式のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した。

 環太平洋連携協定(TPP)に関し、国有企業の優遇などが指摘される中国の加入申請を念頭に、「不公正な貿易慣行や経済的威圧とは相いれない、21世紀型のルールを規定する協定だ」とけん制した。

 首相は、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ経済の回復を目指す姿勢を強調。自身が掲げる「新しい資本主義」にも触れ、「日本経済を新たな成長軌道に乗せ、アジア太平洋の成長に貢献する」と述べた。

 環境破壊や過剰融資が問題視される中国の途上国支援を踏まえ、日本などの質の高いインフラ整備の重要性にも言及した。原油価格の高騰に関しては「世界経済への影響が懸念される」と指摘。増産を含む十分な供給を通じて市場の安定を図るよう訴えた。 

Click to rate this post!
[Total: 0 Average: 0]

Leave a Reply