習近平国家主席がマクロン仏大統領と電話会談「中仏協力の新たな成果を推進」
習近平国家主席は16日午後、フランスのマクロン大統領と電話会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は「我々は2021年に電話会談を2回行い、中仏独首脳ビデオサミットに2回共同出席し、二国間関係の発展を積極的に推進した。我々の努力は豊かな成果を収めた。昨年、二国間貿易額は800億ドル(1ドルは約116.0円)を超え、中国の仏産農産物輸入総額は前年比40%増加し、初の人工知能(AI)シンポジウムと農業科学技術協力シンポジウムを相次いで開催し、初の共同研究室プロジェクト募集ガイドラインを予定通り発表した。これらは、いずれも画期的意義を持つものだった。新たな年において、中仏は前向き、健全、向上という主たる基調を継続し、相互尊重と対等な付き合いの原則に基づき各レベルで対話や交流を強化し、理解と相互信頼を増進し、中仏協力が新たな成果を挙げる後押しをするべきだ」と指摘。
「フランスは今年、EU輪番議長国を引き継いで以来、EUの団結強化、欧州の戦略的自主性の強化のために少なからぬ事を行ってきた。私は、中国と欧州が正しい相互認識を堅持し、相互尊重、対話・協力、互恵・ウィンウィンを堅持すべきであることを繰り返し強調してきた。中国と欧州は共に努力して、最大公約数を固め、中国・EU関係の新たな発展を推進するべきだ。中国はフランス側と共に、中国・EU首脳会議の成功を後押しし、戦略、経済・貿易、グリーン、デジタル、人的・文化的分野の新たなハイレベル対話を共同で成功させ、中国・EU投資協定の承認・発効を推進し、双方の国民にしっかりと恩恵を及ぼすことを望んでいる」とした。
マクロン大統領は「現在の国際情勢は緊張と動揺に満ちている。こうした中、フランスは中国側との包括的な戦略的パートナーシップの深化をさらに推進することを望んでいる。フランス側は近年、技術・農業・航空・原子力分野で中仏両国の協力が重大な成果を収めたことに満足しており、中国側とパンデミックの影響の克服、人的往来の強化、親善と相互信頼の増進、互恵協力の深化について話し合いたいと考えている。今年上半期のEU議長国として、フランスはEU・中国間の積極的なアジェンダを全力で推進し、中国側と共に努力してEU・中国首脳会議の成功を後押しし、EU・中国関係の前向きな発展を後押ししていく。EU・中国投資協定の承認・発効の進展を望む」とした。
両国首脳は次の段階の二国間協力についても複数の重要な共通認識に至った。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月17日