岸田首相 サムスンなど世界大手半導体メーカーと面会へ
Write: 2023-05-17 13:50:24 / Update: 2023-05-17 16:02:22
Photo : YONHAP News
岸田総理大臣が18日、韓国やアメリカ、台湾の大手半導体メーカーのトップらとの面会を調整していると、松野官房長官が明らかにしました。岸田総理大臣は、半導体産業の再興と経済安全保障の強化に向けて、日本の半導体産業への投資や日本企業との連携を要請するものとみられます。
松野官房長官は、17日の会見で、「半導体サプライチェーンの強靱化は一国で実現できるものではなく、有志国、地域と連携することが極めて重要だ」と強調し、18日にも半導体メーカーとの面会を調整中だと説明しました。
官房長官は、面会に参加する企業などの詳細については言及をさけましたが、日本経済新聞や読売新聞などによりますと、韓国のサムスン電子のほか、台湾のTSMC、アメリカのインテル、IBM、マイクロン・テクノロジー、アプライドマテリアルズ、ベルギーの研究開発機関「IMEC(アイメック)」から、会長や最高経営責任者(CEO)ら7人が参加するということです。
日本政府からは、岸田総理大臣のほかに、西村経済産業相、木原官房副長官が出席するということです。
TSMCとサムスン電子は、半導体の受託製造でそれぞれ1位と2位を占めています。
アプライドマテリアルズは製造装置の世界大手で、インテルやサムスン電子、マイクロン・テクノロジーは先端半導体の開発や製造などを手がけています。
また、IBMとアイメックは、日本の半導体メーカー「ラピダス」と協力しています。ラピダスは、次世代半導体の国産化を目指して日本の8つの企業からの出資を受け去年設立されました。
日本政府は、半導体産業の再興に向け、日本国内に半導体工場を建設する国内外の企業を支援しています。
これに先立ち、日本経済新聞は14日、サムスン電子が2025年の稼働を目標に300億円を投じて横浜市内に先端半導体デバイスの試作ラインを整備すると報じました。
日本経済新聞によりますと、サムスン電子は日本政府の補助金も活用する方向で調整しており、韓国トップ企業の進出で、韓日半導体産業の連携強化に一段と弾みがつくと伝えています。
この件に関して、サムスン電子は、「まだ決まったものはない」とコメントしていますが、業界では、水面下で交渉が進んでいるとみています。