エアアジア全路線廃止 国内初、運航12月取りやめ
拠点の中部空港に駐機するエアアジア・ジャパンの機体=5日午後
格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)は5日、事業を12月5日付で廃止すると発表した。運営する国内線3路線と国際線1路線の計4路線の運航を取りやめる。新型コロナウイルス流行による航空需要急減を受けて、経営が悪化していた。日本を拠点とする航空会社がコロナの影響で事業を廃止するのは初めて。
価格を下げ、高い搭乗率を維持することが前提のLCCのビジネスモデルは大きな転換点を迎えた。インバウンド需要を取り込む手段として、LCCの誘致に努めてきた自治体も、戦略の練り直しを迫られそうだ。
エアアジア・ジャパンは、中部空港(常滑市)を拠点とし、札幌、仙台、福岡と中部を結ぶ3路線と台北-中部線の計4路線を展開していた。同社は「事業を継続することは極めて困難で、苦渋の決定をした」とコメントした。
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