菅首相とポンペオ米国務長官、午後に会談…中国念頭に強固な日米同盟確認へ

10/6(火) 12:55配信

 菅首相は6日午後、同日未明に来日したポンペオ米国務長官と首相官邸で会談する。首相が就任後、対面で外国要人と会談するのは初めてで、海洋進出を強める中国を念頭に、強固な日米同盟の維持や、「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進などを確認する見通しだ。

 会談では、新型コロナウイルス対策や北朝鮮による拉致問題の解決に向けた協力についても協議するとみられる。

 これに先立ち、茂木外相は6日昼、東京都内でポンペオ氏と昼食を取りながら約70分間、会談した。冒頭、外相は「菅政権でも、地域や国際社会の平和と安定の礎である日米同盟を一層強化する方針に変わりない。『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、日米で国際社会をリードしていきたい」と呼びかけた。

 これに対し、ポンペオ氏は「『自由で開かれたインド太平洋』は、日米関係においても地域安全保障、平和の礎だ」と応じた。

 両氏は、南・東シナ海や北朝鮮の情勢について意見交換した。

 6日夕には、日米とオーストラリア、インドとの4か国外相会談が行われる。新型コロナの感染拡大後、日本で初めて開かれる多国間の閣僚級会議となる。茂木氏が議長を務め、同構想の実現に向け、海洋安全保障や質の高いインフラ(社会基盤)整備などでの協力を議論する。

 日米豪印外相会談は昨年9月、米ニューヨークで初めて開かれた。日本政府は今回の会談で、定例化することで一致したい考えだ。

最終更新:10/6(火) 16:29

読売新聞オンライン

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